カテゴリ:小悪魔ちゃん( 9 )

悪魔再来:悪魔と語学


小悪魔ちゃんは、英語が嫌いです。
大の苦手。
わかる単語はひとつもありません。
英語の授業中には
必ず
隣の席の優等生小悪魔サイガーちゃんと筆談します。
怒られたって、なんのその。

勉強しないので
毎年この時期になってよく目にする単語の意味もわかりません。
LOVEってなあに?」
Valentine’s Dayってなあに?」

お店には小悪魔ちゃんのだいすきなかわいいチョコレートがたくさん並びます。
だから小悪魔ちゃんは2月がだいすき。
チョコレートってなんておいしいんだろう!
「ママ、ママ!これ買って!」

小悪魔のお友達のヒーロコ・サッカちゃんが、
殺人できるくらいのチョコレートケーキを
ボーイフレンドに作ったと聞いて、こうおもいました。
「わたしにも作ってちょうだい!」

ある日、堕天使ちゃんがにっこりしていいました。
「ねえ、小悪魔ちゃん。チョコレートくれないの?」
小悪魔ちゃんはぷんすかしていいました。
「わたしにちょうだい!わたしが欲しい!」
堕天使ちゃんは泣いてしまいました。
「くすん。もっと、英語の勉強したほうがいいよ。」



翌日、お店の売り場からチョコレートが消えてしまいました。
小悪魔ちゃんは、きっと天使の仕業に違いないと思いました。
そして、すごいなあとおもいました。





by satoeolive | 2007-02-14 17:46 | 小悪魔ちゃん

悪魔と魔術


小悪魔ちゃんが「指先で感電させる術」の練習をしていると
堕天使ちゃんがやってきていいました。
「小悪魔ちゃん、ことりのティアラかわいいね。
小悪魔ちゃんも、かわいいね。」

今だ!えいっ!!!
ビ リ ビ リ !

「ぎゃ!!ビリビリするよう。おえーん。」
「できた!わーい。」
小悪魔ちゃんは「指先で感電させる術」が出来るようになったので
ぴょんぴょん跳びはねて喜びました。
・・・堕天使ちゃんは泣いてしまったけれど。

それから、
小悪魔ちゃんはその夜、悪魔のくせに女神様にお願いしました。
堕天使ちゃんがわたしのかわいくないところに気付きませんように。
堕天使ちゃんがかわいいと思い続けますように。

女神様はその寝顔をまるで天使のようだと思って
枕もとに‘わっか’を置いてあげました。




by satoeolive | 2006-11-20 22:18 | 小悪魔ちゃん

悪魔と信仰

小悪魔ちゃんは、ロッポンニのお寺・他力本願寺に行きました。
すると、教祖のアンリ・アニャコさまが
せっせと信者に他力本願成就の壷やお札を売っていました。
「あら!小悪魔ちゃん、何しにきたの?」
と聞かれたので、小悪魔ちゃんは、
「アデージョになりたいの。」
と答えました。
「そんな小悪魔ちゃんにはこのお札が効くわよっ!」
「そのお札、おいくら万円?」
「893万円!安いでしょ?」
「わたし、‘わっか’を買っちゃったからお金ないの。」
「そうかー・・・。残念ね。それじゃあ、‘わっか’と、ことりのティアラを交換してあげる。」

小悪魔ちゃんはことりのティアラをあたまに載せて帰りました。
それは、あたまの上でピカピカひかっていました。
そして、おうちで“指先で感電させる術”の練習をしようと思いました。

**************
あたまの上で
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ピカピカ。


**************
つくえの上でも
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ピカピカ。


**************

ところで、天使たちは本物の‘わっか’をどこで手に入れるのでしょうか。
‘わっか’があったら傷つくことがなくなって
それで、みんなにやさしくて、信じることができるの、きっと。

天使と悪魔
悪魔と友達
悪魔と欲望
悪魔と労働
悪魔と子猫
悪魔と艶女


by satoeolive | 2006-11-07 16:59 | 小悪魔ちゃん

悪魔と艶女


小悪魔ちゃんは、お小遣いをもらったので、ドンキモテで‘わっか’を買いました。
天使たちのあたまのうえにピカピカ光る、あの‘わっか’とは
ちょっと違うような気がしましたが、小悪魔ちゃんは嬉しかったので
さっそく魔女学校にそれをつけていきました。

小悪魔ちゃんのあたまのうえでピカピカ光る‘わっか’を見て
黒い髪がかわいい優等生のモンノ・トーチカちゃんがいいました。
「小悪魔ちゃん!その‘わっか’、アデージョっぽくないよ。
コムスメを出し抜けないとおもうよ!」
「がびーん。」
小悪魔ちゃんは真っ青になりました。

「どうしたら、アデージョになれるの?」
すると、モンノ・トーチカちゃんは親切に教えてくれました。
「ロッポンニというところにあるお寺にお参りすれば
かんたんにアデージョになれるんだって。
ニキタっていう参考書に書いてあったよ。」

小悪魔ちゃんはロッポンニに行くことにしました。



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日が沈んで
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*************
沈黙の後に
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*************
月が。20061103××××
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天使と悪魔
悪魔と友達
悪魔と欲望
悪魔と労働
悪魔と子猫

by satoeolive | 2006-11-05 15:06 | 小悪魔ちゃん

悪魔と子猫


子ネコと堕天使ちゃんがいましたので、
「何してるの?」と小悪魔ちゃんが聞きました。
堕天使ちゃんは、
「この子ネコ、お友達がいないんだよう、遊ぼうよう」
といいました。
小悪魔ちゃんが「あなたのお名前はなんてゆうの?」と聞くと、
「ぼくの名前はニャンコ先生だい!」と子ネコは元気よく答えました。
堕天使ちゃんは「ニャンコ先生だって。おかしな名前だなあ!」と驚きました。

ニャンコ先生は「ぼくは海に行きたいニャー!」といいました。
そこで、小悪魔ちゃんと、堕天使ちゃんと、ニャンコ先生は海に行きました。
ニャンコ先生は「ニャー!ニャー!」といって水を怖がりました。
小悪魔ちゃんと、堕天使ちゃんと、ニャンコ先生は、砂を撒いて遊びました。

小悪魔ちゃんはニャンコ先生のしっぽを踏んづけました。
堕天使ちゃんはニャンコ先生をギュッとしてあげました。

小悪魔ちゃんはニャンコ先生のひげを引っ張っぱりました。
堕天使ちゃんはニャンコ先生にチュッとしてあげました。

日が暮れたのでみんなで手をつないで帰りました。
撒いた砂は白くてサラサラとしていて、
空は紺色とオレンジのふたつの色でした。

天使と悪魔
悪魔と友達
悪魔と欲望
悪魔と労働

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by satoeolive | 2006-10-12 17:01 | 小悪魔ちゃん

悪魔と労働


小悪魔ちゃんのアルバイト先にいるニンゲンは、
およそ他のニンゲンと異なる大きなカタチをしていました。
『アチーアチー』という妙な呪文を唱えたり、すぐにぷんすかしたりします。

大きいニンゲンがぷんすかすると、小悪魔ちゃんは、逆にぷんすかしてしまいます。
そんな時は大ニンゲンの飲むお茶に
アラピッカヤマトという琥珀色の媚薬を入れることにしました。
その媚薬は飲んだものには効かないけれども
飲ませたものの胸がスッキリするのです。

ある日、大ニンゲンがいつものように電話で居留守を使おうとしたので、
小悪魔ちゃんは
「大ニンゲンはウソついてますよ。ホントはいるの。」
と言ってみました。
すると、電話の相手はぷんすかしました。
そしたら、大ニンゲンは、大ぷんすかして、
「きみは、もう来なくていいよ!」
といいました。

小悪魔ちゃんは、もうアルバイトに行かなくてよくなってので
ちょっとほっとしました。



ドンキモテに売ってる‘わっか’は
買えなくなってしまいましたが。


天使と悪魔
悪魔と友達
悪魔と欲望
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by satoeolive | 2006-09-26 16:45 | 小悪魔ちゃん

悪魔と欲望


小悪魔ちゃんは、天使が持っている‘わっか’がほしくなりました。
そう!天使たちのあたまの上でピカピカ光っているキレイな‘わっか’です。

そこで、その辺をウロウロしていた堕天使ちゃんに言いました。
「ねえ。その‘わっか’頂戴な。」
「きみは、悪魔のくせにこんなものがほしいのかい?」
堕天使ちゃんがなかなかくれないので、
小悪魔ちゃんはギュウギュウひっぱって取ろうとしました。
すると堕天使ちゃんは、
「やめてよう。こんなの、ドンキモテに売ってるよう。」
と言って泣き出しました。
小悪魔ちゃんは、
「泣き虫、ばあか。」
と言いました。

そして、ドンキモテで‘わっか’を買うために、
アルバイトをすることに決めたのです。


天使と悪魔
悪魔と友達
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by satoeolive | 2006-08-22 11:55 | 小悪魔ちゃん

悪魔の友達

b0022951_13132313.jpg小悪魔ちゃんは魔女学校に通っています。
そこには、たくさんおともだちがいます。
みんな、まだ使いっ走りですが、いつかステキな魔女になるのが夢です。

放課後はモズバーガーに寄り道します。
みんなのお気に入りはクリームソーダです。
そこで、優等生小悪魔のサイガーちゃんが嬉しそうにいいました。
サイガーちゃんはくちびるからチラリとのぞくかわいく小さな牙と
アーモンドみたいな目を持っています。
「わたし、今朝、彼から脅迫状もらっちゃったの!」
真理を追究する小悪魔キノルミちゃんは、「わあ、すごい」といいました。
そして快楽主義小悪魔キムサヤちゃんはとっても喜んで笑いました。
小悪魔ちゃんは「脅迫状ってなあに?」とおもいました。



帰り道を歩いていると、堕天使ちゃんがやってきて、「朝まで遊ぼうよう」といいました。
小悪魔ちゃんは 「あしたは“指先で感電させる術”の授業があるから、やだ。」といいました。
堕天使ちゃんは 「ちぇっ!さぼっちゃえばいいじゃん。」といいました。

クラスで“指先で感電させる術”が出来ないのは、小悪魔ちゃんだけだったのです。
小悪魔ちゃんは「いつか、こいつで“指先で感電させる術”を試してみよう」とおもいました。


そして、ママが待っているおうちに帰って、ごはんを食べました。
その日はピンクの空に白い月の夕暮れでした。





by satoeolive | 2006-08-04 13:19 | 小悪魔ちゃん

天使と悪魔

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悪魔界の使いっ走りの小悪魔ちゃんがいました。
ちょこっとイジワルしてみたり、イタズラしてみたり、
特に上手にウソをついたりして、
誰かを困った顔にするのがお仕事です。

天使界のろくでなしの堕天使ちゃんは
天使なのに、全然いいことをしません。
怠け心の誘惑ばかりしてしまいます。
「仕事なんかさぼっちゃえよう。」と耳元で囁くのです。

あろうことか、ある日のこと、堕天使ちゃんは小悪魔ちゃんを誘惑しました。
それが女神様にバレた堕天使ちゃんは、それはこっぴどく叱られました。
天使になめられた小悪魔ちゃんも、デビル様にたいへんに叱られました。

堕天使ちゃんが森の奥で一人泣いているところに小悪魔ちゃんが通りかかりました。
「堕天使ちゃん、どうして泣いてるの。」
「くすん。女神様に天使失格って言われたんだよう。」
「あらまあ。ばあか。自業自得。」
でも、かわいそうになった小悪魔ちゃんは堕天使ちゃんに
シマシマのシャツをあげました。
堕天使ちゃん、ご満悦。

小悪魔ちゃんは、少しだけ切なくなりました。


小悪魔ちゃんは、本当はずっとずっと天使になりたかったのです。
たとえ、落ちこぼれでも、天使になりたかったのです。





by satoeolive | 2006-07-20 14:38 | 小悪魔ちゃん